身近な人への感謝の気持ちや思いをつづる「第18回『いつもありがとう』作文コンクール」(シナネンホールディングスグループ、朝日学生新聞社主催)で、岡山県倉敷市立葦高小学校6年の原蔵之心さんの「メロンソーダとコーヒー」が朝日小学生新聞賞に選ばれた。
原さんは作文に苦手意識があるが、担任の言葉に後押しされ、夏休みに挑戦してみることにした。作文では、父への思いをつづった。ゲームに熱中し、ソファのひじ掛けに置いていたメロンソーダをこぼし、父に怒鳴られた。同じようにコーヒーを置いてテレビを見る父に「自分のことをたなに上げて、ぼくをおこる」と腹を立てた。だが、祖父の急死を機に、ソフトボールの練習に付き合ってくれ、自分の幼い頃の動画を見てにやにやする父の姿を思い起こした。「大嫌いと思うことより、いい所のほうが多めだな」と考えるに至り、「今度、ありがとうって言ってみようかな」とつづった。
原さんは受賞を受け、「1週間ぐらい書き直して、やっとできた。最高にうれしい」と話した。ただ、照れくさくて、感謝の言葉は伝えられていないという。
コンクールには、海外からも含め、6921点の応募があり、24点が入賞。県内からはほかに、倉敷市立茶屋町小学校6年の山下恵菜さんの「大嫌いだった妹」が高学年の部で入選した。
入賞作は特設サイト(https://sinanengroup.co.jp/sakubun/