静岡県富士市で生産されたほうじ茶(左)と煎茶。栽培、加工、販売を一貫して行う「自園・自製・自販」農家が多い=富士市提供

 近年海外でも人気のおにぎりにあやかってお茶を売り込もうと、静岡県富士市は7日、一般社団法人おにぎり協会に加入したと発表した。協会側がおにぎりと相性のいいお茶に着目し、茶の生産地として初の加入を富士市に働きかけ、市も「絶好の機会」と応じた。会員の企業や自治体と企画を進め、販路拡大や商品開発につなげる考えだ。

 おにぎり協会は2014年の設立。おにぎりは米と塩、のり、具材とシンプルな構成ながら、具材次第でさまざまな可能性がある日本のファストフードであり、スローフードでもあると位置づけて内外に魅力を発信してきた。

 発足時から食品や炊飯器、コンビニ、旅行業などおにぎりに関連する業界の企業が会員となり運営してきたが、23年度から自治体の会員も募集。昨年度までに新潟県南魚沼市(米)、福岡県柳川市(ノリ)、愛媛県今治市(塩)、和歌山県みなべ町(梅)、北海道羅臼町(昆布)など、米や具材、みそ汁に関係する11自治体が参加してきた。

 協会の中村祐介代表によると…

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