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鳥居の隣に設置された御朱印などの自販機=2025年6月24日午後3時9分、青森市長島2丁目の広田神社、江湖良二撮影

 青森市の広田神社(田川伊吹宮司)に、自動販売機を使ってお守りや御朱印を24時間授与する仕組みが登場した。社務所が開いていない時間でも入手でき、混雑への配慮もあるという。

 同神社によると、仕事帰りや夜間に参拝する人が増え、境内に奉納された「ねぶた」を夜に拝観する外国人観光客らも増加。更に、働き方改革で休務日を月4日ほど設けたこと、初詣や祭事などで混雑する日が増えたことが背景にあるという。

 自販機は境内にある金生稲荷神社の一角に設置。朱色と茶色の本体に、稲とキツネが描かれている。提供するのは、リンゴをデザインしたお守り(1500円)や御朱印(1500円)。金色のキツネの願掛け人形(1千円)もある。いずれも神前でおはらいされたものという。

 全国で看板型デザイン自販機3500台以上を設置する「MJE」(大阪市)が手がけた。御朱印の自販機は同社初といい、担当者は「神社特有の落ち着いた風情を大切にしつつ、境内の雰囲気にもなじむよう意識した」と話す。

 同神社権禰宜(ごんねぎ)の名久井育美さんは「なかなかお参りに来られない方、お休みの日や夜に来られる方でも安心してお守りを手に入れ、安心して過ごせるようになって欲しい」と話している。

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