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かつてのお花見シーズンの円山公園の様子。ジンギスカンなどを楽しむ人たちでにぎわっていた=2006年撮影
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 花見中のジンギスカン・バーベキューは禁止――。

 桜の名所として知られる札幌市の円山公園で、今シーズンの花見期間中の「火気使用禁止」が決まった。

 札幌市みどりの管理課によると、かつて円山公園では花見期間限定で火気使用を認めていた。「花見でジンギスカン」は札幌の春の風物詩ともいえる光景だったが、コロナ禍の影響で2020年以降、宴会の禁止・自粛などの制限もあり、火気使用禁止が続いていた。

 23年、市などは花見客297人に「火気使用禁止の花見はどうですか?」と対面アンケートを実施。「満足」(49%)が「不満」(30%)を上回り、「楽しく花見ができる」(45人)、「ジンギスカンなどの煙・においがなくて良い」(17人)と回答した人が目立ったという。

 利用マナーの課題もあった。コロナ禍以前は、花見の時期に「ゴミの不法投棄」「違法駐車」「煙やにおい」といった苦情が、20件程度寄せられていた。

 市は「ジンギスカンなどを楽しんでいると滞在時間が長くなり、アルコールの量も増えてマナー悪化が懸念される」とも判断。アンケート結果も踏まえ、火気使用禁止を決めた。来年以降も火気使用禁止を続ける方針だ。

 今年は▽飲食物の販売▽仮設トイレ設置▽警備員による見回り▽ゴミ収集といった特別対応を27日から5月6日まで実施するという。(原知恵子)

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