それぞれの最終楽章 余命1年と言われて(10)
看護師・朴明子さん
2018年6月、がんを告知され、私の人生は大きく変わりました。
それまでは「タイムリミット」なんて考えたことはありませんでした。事故にでも遭わない限り、70代か80代ぐらいまで生きるだろうと漠然と考えていました。
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看護師として、終末期の患者さんを多く看護してきましたが、自分事として考えたことはありませんでした。結局看護師としても、どれだけ本気でその人の痛みに寄り添っていたのか、「わかったつもり」になっていただけで、全然わかっていなかった。がんになって初めて、そのことに気づかされました。
周りにも常に感謝しながら生…