Smiley face

With This Ring, I Unwed

 モデルのエミリー・ラタコウスキーが先週(3月下旬)、インスタグラムで「離婚指輪[divorce ring]」をシェアした。カットが異なるふたつのダイヤモンドをあしらった、「トワ・エ・モワ」スタイルの婚約指輪を、ふたつの別々の指輪にリメイクしたのだ。ラタコウスキーの婚約指輪を制作したニューヨークのジュエラーで、アリソン・ルーのクリエーティブ・ディレクターを務めるアリソン・シェムラが、新しい作品に作り替えた。ラタコウスキーの投稿には100万を超える「いいね!」がついた。

 「離婚指輪はいま、ブームだ[having a moment]」。そう話すのは、ニューヨークを拠点とするジュエリーの学芸員で歴史家のサーシャ・ニクソンだ。主に女性の間のブームで、別れた後の結婚指輪に新たな息を吹き込もうとしている。

 映画プロデューサーのセバスチャン・ベア=マクラードとの離婚が2023年に成立したラタコウスキーは、結婚生活に終止符を打つことへの否定的な思い込みを変えたいと願っている。

 「関係を終わらせることは、しばしば素晴らしく、勇敢な行動だということを受け入れられる視点がほしい」と彼女は言った。「シングルマザー、もしくはつらい状況から再出発をする女性たちに、別れたからといって自分たちは失敗したのではないと考え、ある種の慰めを感じてもらいたい」

  • 【注目記事を翻訳】連載「NYTから読み解く世界」

いまアメリカでブームになっている離婚指輪ですが、意味合いは結婚の終わり方によって異なるようです。女性たちはどのような思いを込めたのでしょうか?

 この考えのもと、シェムラは…

共有
© 2024 Japan Today. 無断転載を禁じます。