伝統ある「同グリ」が新しい姿を見せた。
5年ぶりの全日本合唱コンクールの舞台。23日午前、松山市で開かれた大学ユース部門で、同志社グリークラブ(京都府)は柔らかな歌声を響かせた。
一人ひとりの歌唱力の高さを「売り」にしてきたクラブは、創部から120年を前に危機を経験した。
2020年から各地を覆い始めた新型コロナ禍。合唱の世界にとっても、厳しい時間が続いた。
その年からしばらく、「同グリ」への入団者も激減。23年春の段階で、4年生の団員はゼロ。19年を最後に、全国大会からも遠ざかっていた。
意を決した方針転換、去る団員も
3年生ながら実質的に「最高…