岐阜市・柳ケ瀬にある百貨店「岐阜高島屋」が31日、営業を終えた。1977(昭和52)年の開業以来、47年にわたって街のにぎわいに貢献してきた。最終日も多くの買い物客が訪れ、名残を惜しんだ。
■午前9時50分ごろ
「岐阜高島屋がここにあったことが一人でも多くの人の心に残ればと思っています。最後までプロの販売員としてお客様に感謝を伝え、心に残る販売をやっていきましょう」。開店前の朝礼で、和洋菓子売り場の木野村昌士さんは従業員らに、こう呼びかけた。
橋本逸郎店長は放送で「営業終了を発表してから悔しさ、悲しみ、将来への不安など、さまざまな思いを抱きながらも今日まで一緒にがんばってくださったみなさんには、感謝しかありません」とねぎらった。
■午前10時
入り口には開店前から長蛇の列ができた。店によると、約1千人が並んだという。
店側が47年間の感謝を込めて用意したのは大野町産の赤いバラ470本。開店すると、押し寄せた客にバラを入れた手提げ袋を一つずつ手渡した。
■正午過ぎ
岐阜高島屋西側の長良橋通りでは、建物を撮影しようとスマホを向ける人たちがちらほら。東側では、入り口を背景に記念撮影をしていた。
にぎわう店内。地下1階の食品売り場などでは、商品がなくなった棚が目立つ。11階のレストラン街ではラーメン店に列ができていた。
■午後3時
店によると、午後3時時点の入店者は、昨年の7月31日の同時刻の4倍以上。売り上げは3・8倍になったという。
■■午後4時…