【動画】ヤマハと「うなぎパイ」の春華堂がコラボして「オカリナモナカ」をつくった=青田秀樹撮影
楽器大手のヤマハが、うなぎパイの「春華堂」(浜松市)と組んで「オカリナモナカ」を開発した。試行錯誤すること10年。演奏ができるチョコモナカだ。つくって、奏でて、ぱくり。遊びごころ満載で、音楽への新たな入り口にしたいと意気込む。
演奏用に、穴を表裏で八つあけたモナカの皮にチョコレートを敷き詰めた。縦7センチ、横12センチほどの手のひらサイズで、水あめで皮を接着する。吹き入れた空気の流れを整えて本体を振動させる「エッジ」というパーツもチョコでつくった。
新規事業の開発に携わっていた高橋通一さん(43)が、音楽に親しむ企画として提案したのは2015年。小学生だった2人の子どもの「お菓子」「オカリナ」というアイデアを採り入れた。
春華堂に声をかけて開発にとりかかった。最初の悩みは本体を何でつくるかだった。洋菓子のラングドシャは割れやすい。和菓子の落雁(らくがん)は、食べることを考えると大きすぎる。モナカで進めることに決めたものの、なかなか音がうまく出ない。
ビジネスにする難しさに直面…