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元気だったころの父(前列中央)。妻や子ども、孫と一緒に
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それぞれの最終楽章 父を看取って(1)

朝日新聞記者 佐藤陽

 愛する父が昨年3月28日、天国へと旅立った。享年98。存在感の大きい父だった。

 今回のシリーズでは、私事で恐縮だが、父との別れのプロセスや思い出について書きたいと思う。僕自身のフェイスブックや母の日記、兄の話などを参考に、書き進めたい。

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 わが家は、ちょっと変わった?一家である。正月に実家に集まると、必ずと言っていいほど、「最期」や「葬儀」の話をするのである。僕自身は、そうした取材を継続的に続けてきたので抵抗はなかったが、兄はどう感じていたのだろう、と思う。

 僕のフェイスブックの記述をもとに振り返ろう。少し長いが、引用をお許しいただきたい。

 「2017年1月9日 ·…

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