応援するチームが負けたことに我慢がならなかった――。
大学生はSNSに、対戦チームの選手の実名を挙げたうえで「消えろ」と投稿し、いらだちをぶつけた。
この投稿について、選手は裁判手続きによる発信者の情報開示請求を行った。
そして、裁判所は投稿について、社会的に受忍すべき限度を超えた侮辱にあたり、名誉感情を違法に侵害したと結論づけた。
スポーツ界の誹謗(ひぼう)中傷問題に取り組む団体「COAS(コアス)」を立ち上げた関係者が、実際に取り扱った事例になる。
- 誹謗中傷に異例措置 DeNA関根が訴える「単純で当たり前なこと」
COASによると、誹謗中傷をめぐる裁判で違法性が認められた表現としては「殺す」「死ね」「クズ」「ドブネズミ」が挙げられる。
これらは氷山の一角に過ぎず、ほかにも多数、違法な表現が認められている。
深刻なのは、加害者の年齢層…