歌手やタレントとして活躍するはるな愛さん(53)は、自らの性を巡って悩み、いじめられ、自殺まで考えた過去があります。今その経験を振り返ると、「あのとき死ななくて良かった」と思えるといいます。

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 大阪市の市営住宅で育ちました。母はスナックで夜も働いており、裕福ではなかったですね。

何回も飛び降りようと…

 幼い頃から女の子になりたくて、女の子向けのおもちゃや洋服を選んでいました。松田聖子さんみたいなアイドルにあこがれていて、小学生の時から自分でテレビ番組に出演を申し込み、女装して歌っていました。

 当時は親の理解は得られませんでした。父はよく「男になれ」、母は女装する男性などについて「気持ち悪い」と言っていました。

性のことでいじめられ、両親との関係にも悩んだはるなさん。男で生きるか、女で生きるか。考え抜いた先に出た答えとは。

 中学に入るとき、母から「いじめられないように男らしくしなさい」と言われました。男らしさって何だろうと思って、宝塚の男役を見てガニ股で歩いたり、足を開いて座ったりしていました。

 入学後、女装していたことを聞きつけた同級生の男の子2人からいじめられるようになりました。休憩時間に殴られたり蹴られたり、掃除用具箱に閉じ込められて転がされたり。先生に相談しても、子ども同士で解決しなさいと言われました。親には、ただでさえ苦労してるのに余計な苦労はさせられへんと思い、言えませんでした。

居場所を見つけ、全てが変わった

 中1の冬、近所の歩道橋に何…

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