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げきからぼだっこ飯=しゅしゅえっとまるしぇ提供
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 おいしそうな白米の上に、約2センチ角の小さな塩鮭(しおざけ)が転がっている。ただそれだけのお弁当。その名も「げきからぼだっこ飯」。秋田県大仙市のファーマーズマーケット「しゅしゅえっとまるしぇ」で販売されている。多い日で1日100個以上が売れる人気弁当だ。

 「200グラムの白飯に5グラムの『ぼだっこ』が乗っています。めちゃくちゃ辛いので、ご飯は十分食べられます。お客様からは『未来のエコ弁当』と言われることがあります」と担当者は話す。

 コメはもちろん秋田県産「あきたこまち」を使用。ここ最近のコメ価格高騰にも「精いっぱい頑張っています」と担当者。価格は2024年4月の発売以来、変わらず税込み150円を維持している。

 「ぼだっこ」とは、秋田では塩鮭のことを指すが、特に塩分濃度の高い「激辛」のものを指すことが多い。秋田市内のスーパーを回ってみた。

「辛口」の3倍、塩分濃度「15%」

 秋田市のスーパー「ナイス八橋店」。普通の塩鮭が並んでいる中、やはり「ぼだっこ」はあった。「大辛塩紅鮭」として売られているパックには「塩分濃度15%」という表記。一般的には3%程度が「甘口」、5%程度が「辛口」とされることを考えると、辛口の3倍という「異次元」の塩鮭だ。

秋田の人は「普通」の塩鮭を…

 実はスーパーへ向かう途中に出会った70代の男性に「ぼだっこ」論を説いてもらっていた。

 「スーパーで売っている『ぼ…

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