記者会見で謝罪する下平晴行市長(右)ら=2024年4月22日午前10時13分、鹿児島県志布志市役所、仙崎信一撮影
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 鹿児島県志布志市は22日、ふるさと納税の返礼品に不適正な表示があったと明らかにし、謝罪した。2017年5月~2024年1月、501人に送った563件で、鹿児島県産として発送した豚や牛について業者の産地偽装を確認したとしている。

 市は寄付者に連絡をとっておわびの品を送る。市によると22年度のふるさと納税額は62億1900万円で全国15位、鹿児島県内では1位。

 不正があった返礼品は、「絶品★極上カットうなぎ×黒豚しゃぶ肉」など、特産のウナギに県産の黒豚や黒毛和牛を組み合わせた31点の返礼品。説明によると、豚は17年5月~24年1月、他県産のブランド豚や黒豚を鹿児島県産と表示していた。牛は19年4月~24年1月、他県産の黒毛和牛を鹿児島県産として送っていた。総重量は324キロ。ウナギに問題はなかった。563件の寄付総額は2421万7千円だった。

 昨年末に法令順守を求める総務省通知を受け、市が調査したところ、返礼品を取り扱っている市内の「株式会社蓬(よもぎ)の郷(さと)」が宮崎県都城市の食品加工会社「谷川食品」から豚や牛を仕入れていることが判明。さらに、谷川食品が産地偽装をしていたことを確認したという。

 谷川食品は調査に対して産地…

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