道幅が狭く普通車の離合も困難だった、兵庫県丹波市青垣町と京都府福知山市を結ぶ国道429号で、掘削が進められていた榎木峠トンネル(仮称)が貫通した。供用開始は来年度末の予定。
トンネル内の丹波市側で8日に開かれた貫通式典には、林時彦市長や地元住民ら関係者約100人が出席。京都側の関係者と握手をして貫通を祝った。
トンネルは幅員7.5メートルの2車線。全長1092メートルで、兵庫側が567.5メートル、京都側が524.5メートル。2020年度から事業を進めていた。
トンネルも含めたバイパスの総事業費は約70億円。開通すれば青垣町と福知山市のこの区間の通行は約40分かかっていたが、15分短縮される。
国道429号は岡山県倉敷市と福知山市を結ぶ幹線道路だが、この区間は幅員狭小に加えて急カーブが続き、冬季の積雪時は通行が困難な「酷道」として知られていた。