「世界最大の選挙」と言われるインドの総選挙(下院、543議席)で、与党政権が勝利する見通しになった。大国を志向するインドの今後はどうなるのか? 政治や外交を専門にする防衛大学校の伊藤融教授に聞いた。
今回の選挙では、直前に野党指導者が汚職容疑で当局に逮捕されたり、電子投票機の不正操作疑惑が指摘されたりするなど、選挙の仕組みの信頼が揺らいでしまった。
与党連合は過半数を維持する見通しだが、出口調査では「大勝」とも報じられていただけに、メンツをつぶされた形だ。
大勝ならず、その背景は
野党側が多くの地域で共闘し…