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「共生社会」をクイズ形式で学ぶ子どもたち。積極的に手を挙げていた=25日、埼玉県川口市の市立在家小学校

 埼玉県内でもっとも外国人住民の数が多い川口市。約60万市民の約7.3%が中国、ベトナム国籍などの外国人だ。25日、共生社会について学んでもらおうと、同市立在家(ざいけ)小学校で、出入国在留管理庁の職員による出前講座が開かれた。

 学校公開行事のひとコマとして開催。同校でも約350人の児童のうち、50人ほどが外国籍だという。5、6年生の児童を対象にした4限目の授業で、東京出入国在留管理局の森田慎太郎・受入環境調整担当官がスライドソフトを使ったクイズ形式で授業を進めた。

 入管庁の仕事の内容のほか、共生社会に向けた在留外国人とのコミュニケーションのコツを学んだ。「ここから徒歩5分です」「授業参観日」といった言葉をやさしい日本語にするクイズでは、子どもたちも積極的に手を挙げていた。

 授業を受けた6年の北島正登さん(12)は「外国人の友だちもいるので、もっとやさしい日本語で話しかけたい」。加藤香奈さん(12)は「入管庁について詳しく知ることができてよかった」などと話していた。

 熊谷寿校長は「外国人もいる児童の間で、さらにコミュニケーションを深めるよい機会になった」と手応えを感じていた。

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