Smiley face
写真・図版
踊りの先頭で掲げる旗を持つ浅尾由貴さん=2024年8月5日午後8時55分、高知市仁井田、亀岡龍太撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 高知市の夏の風物詩「よさこい祭り」が8月9日から12日まで開催される。踊り子は前年より約3千人増えて総勢約1万7千人と見込まれ、コロナ禍前の規模に戻りそうだ。

 そこに「多様な生き方を広げたい」という思いを込めて臨む新チームがある。性的少数者(LGBTQ)の当事者や支援者らでつくる「Arcus(アルクス)」だ。

 代表の浅尾由貴さん(28)は、高校生のころ、性別とは関係なく個人の魅力を感じれば恋愛の対象になる自分の性のあり方に気づいた。LGBTQのうち、性的指向や性的認識が明確でないクエスチョニングの「Q」を自認している。

 高知市で生まれ育ったが、よさこいは気になりながらも参加したことはなかった。

 チーム結成のきっかけは2年ほど前、「性的少数者への理解を広げるためには、よさこいへの参加が絶好の機会」と思い立ったことだ。

 当事者や知り合いに声をかけ、少しずつ資金を蓄えていた昨年7月、強く背中を押される出来事があった。

 男らしさや女らしさといった…

共有