広島市内を走る「アストラムライン」の車両に電気を供給する「電車線」から作った合格祈願キーホルダー(税込み1500円)が好評だ。電気をよく通すことから「受験に通る」との願いが込められている。1月10日に発売すると、用意した数百個が3日間で完売。1月下旬に再販売する予定という。
アストラムラインを運行する広島高速交通(広島市安佐南区)が、受験生向けに作った。キーホルダーの元となった電車線は、車両に電気を供給するために軌道側面に設けられた設備。アルミニウムとステンレスからできており、使わなくなった電車線を約6ミリの厚さに切り分けてキーホルダーにした。
キーホルダーの表面には、合格をイメージした桜の花をあしらい、裏面には「『本』命に『通』る」と刻んだ。同社総務課の木原めぐみさんは「やる気がわき起こり、励ましを受けているような気持ちになれば」と言う。
始発の本通駅の入場券(大人190円、小児100円)を挟める台紙も同封している。「本命に通るで『本通』。その入場券を入れれば、さらに御利益アップかも」と木原さん。キーホルダーは、学問の神をまつる尾長天満宮(広島市東区)で合格祈願の祈禱(きとう)を受けたという。
合格祈願キーホルダーは2019年から販売を始め、例年200~300個を販売。昨年度は2週間足らずで200個が売り切れた。受験生の家族やアストラムラインになじみのある人たちが買っていくという。
1月下旬の再販売は、本通駅と県庁前駅に設置している、もみじまんじゅう自動販売機で。問い合わせは同社総務課(082・830・3145)へ。