ソニーの経営方針を説明する十時裕樹社長=2024年5月23日、東京都港区、田中奏子撮影

 ソニーグループがアニメ制作に使うソフトウェアの開発に乗り出している。商業アニメをつくる際に業界で広く使われている一部のソフトは、すでに最新バージョンへの更新が打ち切られているといった問題を抱えている。作業効率を上げて制作本数を増やしたいアニメ業界はソニーの動きに期待を寄せている。

 「開発中のアニメ制作ソフト『アニメキャンバス』は、今年度中の試験導入を目指している」

 5月下旬にあったソニーグループの経営方針説明会で、十時裕樹社長はこう宣言した。

 ソフトは原画や動画と言われ…

共有
Exit mobile version