神戸市の繁華街、三宮から徒歩20分。港の突堤にジーライオンアリーナ神戸はある。2025年4月5日、こけら落としイベントの一つとなったバスケットボールB2の神戸ストークスの試合には、クラブ史上最多(当時)の8580人が詰めかけた。
クラブ創設は11年。生え抜き選手の谷直樹は、夢見心地で振り返った。
「14年前はこんなアリーナができるなんて想像もできなかった。観客の熱気がじかに届いてきて、震えた。圧巻だった」
- 単なる「箱貸し」ではない ドコモがアリーナビジネスに乗り出すわけ
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愛知・IGアリーナ、東京・有明アリーナなどと同様、通信大手のNTTドコモが運営に参画している民設民営のアリーナだ。
いま、全国で公設、民設を問わずアリーナの新設、建て替えが相次いでいる。スポーツ庁の集計では25年1月時点で45件の計画がある。専門家が「まるでバブル」と形容する建設ラッシュだ。
アリーナバブルの背景
日本政策投資銀行の13年の…