Smiley face
  • 写真・図版

 中生代白亜紀に生息していたアンモナイトの新種が、北海道で発見された。通常のアンモナイトとは形が異なる「異常巻き」というタイプで、細長いシルエットの殻をもつ。調査の結果、北海道から遠く離れた和歌山県でも同じ種が見つかっていたことが分かった。

 深田地質研究所(東京都文京区)の相場(あいば)大佑・主査研究員(36)は2016年、当時勤務していた三笠市立博物館(北海道三笠市)の収蔵庫で、変わった形のアンモナイトの化石を見つけた。

 同館は、アンモナイトを中心に4千点以上の化石を所蔵する。その化石は種類が不明のまま、長年保管されていた。「これまで見たことのない殻の形。目にした瞬間に、新種ではないかとピンと来た」と振り返る。

 ただ、詳しく研究するために…

共有