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イエレン財務長官=ロイター

 米財務省は2日、イエレン財務長官が3~9日に中国を訪れ、政府高官らと会談すると発表した。イエレン氏の訪中は昨年7月に続いて2度目。ただ、経済分野で対立する両国関係の大きな改善は、今回の訪中でも見込みづらい。対話の継続の確認が最大の「成果」となる可能性もありそうだ。

 イエレン氏は3日に米国を発ち、4日に広州入り。5、6の両日、何立峰(ホーリーフォン)副首相との直接会談に臨む。両氏の会談はイエレン氏が初訪中した昨年7月、何氏が訪米した昨年11月に続いて、これで3度目。その後北京に移動し、8日には、劉鶴(リウホー)前副首相や中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝総裁とも会談する。同日には記者会見も開き、訪中の意義などを総括する方向だ。

 米財務省高官は、今回の訪中で、国際犯罪などにつながるマネーロンダリング(資金洗浄)の防止など、金融分野での協力で一定の成果が出ることに期待感を示す。両国は昨年9月、経済分野と金融分野で双方の高官が参加する作業部会を設け、協力に向けた議論をしてきた。

 一方で、イエレン氏は3月末…

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