リトアニアの検察当局は17日、首都ビリニュスにある家具大手IKEA(イケア)の倉庫で昨年発生した不審火について、ロシア軍の情報部門が関与したとする捜査結果を発表した。ロイター通信などが報じた。
検察の発表などによると、不審火は昨年5月に発生。リトアニア当局は未成年だったウクライナ人の男1人を拘束し、テロなどの罪で起訴した。検察は17日、この男が報酬を受け取って放火したと発表。ロシアの利益を図る目的だったとし、「ロシア軍の情報部門と関連している」と明らかにした。この事件を巡ってはポーランドで別のウクライナ人が逮捕されているという。
2022年2月のロシアのウクライナ侵攻以降、欧州諸国では不審火や海底ケーブルの断線が相次いでいる。欧州諸国は、ロシアが社会を不安定化させる目的でおこなった「妨害工作」だとして、危機感を高めている。