パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで2025年5月5日、配給の食料を求めて集まるパレスチナ人ら=AP。ガザへの支援物資の搬入は2カ月以上、止められている

 パレスチナ自治区ガザへの侵攻を続けるイスラエルのネタニヤフ首相は5日、ガザでの軍事作戦で制圧した地域への軍の駐留を続ける方針を示した。

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 ネタニヤフ政権は4日の安全保障閣議で、ガザでの軍事作戦を拡大する計画を承認し、数万人の予備役の招集を始めている。ネタニヤフ氏は5日にX(旧ツイッター)へ投稿した動画で、「ガザでの集中的な軍事作戦を決定した。(イスラム組織)ハマスに決定的な打撃を与え、人質を救出するためだ」と述べた。今後の作戦について、「我々は(ガザに)出たり入ったりはしない」と話した。

 イスラエルの地元メディア「タイムズ・オブ・イスラエル」によると、イスラエル軍幹部は5日、新たな軍事作戦では「ハマスのインフラ」を破壊して、その地域をイスラエルの緩衝地帯に組み込むと説明。攻撃に伴うガザの住民の大規模な移動が計画されているという。

 ガザの戦闘をめぐっては停戦…

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