パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで2024年7月10日、避難所になっていた学校近くへのイスラエル軍による空爆で親族を亡くした人々=ロイター

 イスラエル軍は9日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニス近郊の学校を攻撃し、ガザの保健省によると、少なくとも27人が死亡、53人が負傷した。イスラム組織ハマスは強く反発しており、停戦交渉に影響を与える恐れもある。

 軍は昨年10月7日のハマスによるイスラエルへの越境攻撃に参加した戦闘員を精密兵器で空爆したと主張した上で、「民間人への被害の報告について調査している」と発表した。

 イスラエル軍の学校施設への攻撃はこれで4日連続だ。6日と8日はガザ中部ヌセイラトの国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校を空爆。7日は一度は「制圧」を発表した北部の最大都市ガザ市のキリスト教系学校を攻撃した。AFP通信によると軍は10日、ガザ市の全住民に退避するよう求めたという。

 ガザ市に住むムハンマド・スケイクさん(37)は朝日新聞の電話取材に、7日にあった攻撃の様子を「頭上から突然、雨のような砲弾が降り注いできた」と証言した。

 スケイクさんは物陰で身を守…

共有
Exit mobile version