イスラエルと隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘をめぐり、バイデン米大統領は26日、イスラエルとレバノンの両国政府が停戦に合意したと発表した。昨年10月にパレスチナ自治区ガザでの戦闘が始まって以来、14カ月近く続いている攻撃の応酬に区切りがつく見通しだ。
米国は停戦の仲介に取り組んできた。バイデン氏によると、両国政府が受け入れた米国の停戦案では、イスラエルとレバノンの国境での戦闘は現地時間27日午前4時に停止する。60日間でレバノン南部からイスラエル軍が撤退し、紛争に参加してこなかったレバノン軍が展開する。バイデン氏は両国の合意について「恒久的な停戦を目的としたものだ」と述べた。
イスラエルのネタニヤフ首相は26日夜の演説で、ヒズボラとの停戦に対する支持を表明。ヒズボラの後ろ盾となっているイランへの対応に焦点を当てて、パレスチナ自治区ガザを拠点とするハマスを孤立させる考えを示した。ヒズボラに合意違反があれば攻撃を再開することも明確にした。
合意には、ヒズボラを国内に…