イスラエルの戦時内閣のガンツ前国防相=AP
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 パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐり、イスラエルのガンツ前国防相が18日、記者会見を開き、ガザでの戦闘終結後の統治計画をまとめ、承認することをネタニヤフ政権に求めた。ガンツ氏は、政権がこの要求を6月8日までに実行しなければ、政権から離脱する考えを明らかにした。ガンツ氏は「10年前のネタニヤフ氏なら正しいことをするだろう」と述べた。イスラエル紙ハアレツなどが報じた。

 ガンツ氏は野党の党首だが、昨年10月のイスラム組織ハマスのイスラエルへの急襲を受け、ガザでの戦闘の方針を決める戦時内閣に加わっている。世論調査では、首相にふさわしい政治家としてネタニヤフ氏を上回り、支持率は首位となっている。

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 ハアレツによると、ガンツ氏は会見で、ハマスの打倒とガザの非武装化▽将来のガザ統治の基盤となる米国や欧州、アラブ諸国、パレスチナとの民生部門の共同統治▽サウジアラビアとの関係正常化の推進など6項目の目標を実現するための計画を求めた。そのうえでガンツ氏は早期の選挙の実施を支持するとも述べた。

 これに対して、ネタニヤフ氏…

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