テヘラン中心部のフェルドゥスィ通りにある、両替店が並ぶ一角=2024年4月14日、佐藤達弥撮影
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 イスラエルにミサイルなどを発射したイランの国内で、イスラエルからの報復攻撃の懸念が強まりつつある。首都テヘランでは、イスラエルが攻撃してきたら「戦う」と断言する市民がいる一方、経済的な悪影響を心配する声も聞かれた。

 14日午後、テヘラン中心部のパレスチナ広場。飛行中のミサイルがイスラエル国旗を引き裂く内容の壁画がビルに描かれ、「次の平手打ちはもっと強い」との言葉が添えられていた。イスラエルが報復してきた場合、イランの反撃はさらに激しくなるという警告だ。

 広場を通りかかった大学生のモハンマドアリ・ムサビさん(20)によると、対イスラエル攻撃が始まった14日未明、大勢の人々が戦果を祝おうとここに集まった。ムサビさんもその一人で、「フリー、フリー、パレスタイン(パレスチナを解放せよ)」と皆で連呼したという。イスラエルの侵攻が続くパレスチナ自治区ガザを支援するスローガンだ。

 ムサビさんは今回の対イスラ…

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