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パレスチナ自治区ガザ市で2025年9月8日、イスラエルによる空爆で崩落した住居用の建物の周りに集まるパレスチナの人々=ロイター
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 パレスチナ自治区ガザへの攻撃をめぐり、イスラエル軍は9日、最大都市ガザ市の全域の住民に対して退避命令を出した。ガザ市の制圧作戦を近く本格化させる構えで、人質を拘束するイスラム組織ハマスへの圧力を強める狙いがあるとみられる。

 イスラエルのネタニヤフ首相はこれに先立ち、この数日で「(ガザ市内の)高層の建物50棟を破壊した」と強調し、住民に対して「そこから立ち去れ」と警告した。イスラエル軍は今月に入り、「ハマスが指揮系統や監視などに利用している」として、高層の建物を相次いで攻撃するなど、制圧作戦を進めてきた。ハマスは「避難民らの住居用のもの」と反論している。

 イスラエルメディアによると、軍はこれまでもガザ市や周辺の住民に対して別の地域に設けた「人道地区」に避難するよう要請してきたが、現在も90万人ほどが残っているとみられている。

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