イスラエル軍は21日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ジェニンを訪れていた外交団に警告射撃をしたと発表した。立ち入り禁止区域に入ったためとしており、負傷者はいないという。パレスチナ自治政府の通信社WAFAは、外交団は難民キャンプの入り口付近を視察中だったと伝えた。日本政府関係者によると、外交団にはヨルダン川西岸ラマラにある日本政府代表事務所の日本人2人もいた。
イスラエル軍によると、外交団は21日午前にジェニンを訪れた。軍は「戦闘が活発な地域」であるため、事前に承認されたルートを通るよう要求していたが、一部の外交官がルートを外れて許可されていない区域に入ったため警告射撃をしたとしている。軍は声明で「このような事態が発生したことを遺憾に思う」と述べた。
一方、WAFAは、現場は難民キャンプ入り口にある鉄製の門の近くで、「激しい発砲だった」と伝えた。当時、自治体の代表がジェニンへのイスラエル軍による攻撃や被害状況などを説明していたという。AFP通信が報じた写真では、視察中の外交官ら少なくとも30人以上が映っている。
外交官が参加していたイタリ…