ハマス軍事部門トップのデイフ氏の殺害を伝える画像。イスラエル軍が2024年8月1日に発表した=AP

 イスラエル軍は1日、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマス軍事部門トップのムハンマド・デイフ氏について、7月の空爆で殺害したことを確認できたと発表した。デイフ氏は、イスラエルのネタニヤフ首相が戦闘の目標と掲げるハマスの軍事力の破壊に欠かせないと言われてきた。デイフ氏とは何者なのか。

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 イスラエルメディアによると、デイフ氏は、1965年生まれ。80年代からハマス軍事部門に参加し、96年にイスラエルで約50人が犠牲になった自爆攻撃を行うなど、多くの攻撃の計画・実行を担ってきたとされている。

 デイフ氏は昨年10月7日のイスラエルへの越境攻撃を、ガザの最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏と計画。具体的な攻撃計画を練り、攻撃を指揮したのはデイフ氏だとみられている。

 あるパレスチナ自治政府筋は、デイフ氏について、「ハマスの軍事部門設立時からのメンバーだ。軍事部門は、彼の指揮で動いていると考えていい」と話す。

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