全米野球記者協会(BBWAA)は21日(日本時間22日)、2025年の米殿堂入り表彰者を発表する。今回はマリナーズなどでプレーしたイチロー氏(51)が初めて候補入りし、栄誉ある有資格1年目での選出が確実視されている。満票で選ばれる可能性が今回の候補者で唯一残っており、実現すれば史上2人目、野手では初の快挙となる。
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殿堂入りは、BBWAAに10年以上在籍する記者約400人による投票で決まる。選ばれるには、全体の75%以上の票獲得が必要だ。
米国では、事前に投票結果を自身のSNSで報告する記者が多い。その情報を独自に追跡し集計しているサイトによると、1月20日時点で投票内容が判明しているのは188人(全体の48.0%)。候補者28人のうち、イチロー氏だけがここまで100%の支持を得ている。
有資格1年目で選ばれるだけでも快挙だが、今や話題は「満票か否か」に集まっている。
24年まで275人の元選手(全体は348人)が殿堂入りしているが、うち満票で選出されたのは歴代最多の652セーブを誇る元ヤンキース投手のマリアノ・リベラ氏だけ。19年の投票で425人全員が支持した。
惜しかったのが、元ヤンキース主将のデレク・ジーター氏だ。397人中396人の1票差で逃している。
イチロー氏の盟友で、主にマリナーズで活躍したケン・グリフィー・ジュニア氏は440人中437人から投票と、3票及ばなかった。
大リーグ公式サイトは昨年11月の時点で、注目はイチローが殿堂入りするかではなく、「満場一致で入るかどうかだ」と指摘している。
イチロー氏は16日に日本の殿堂も有資格1年目で選ばれている。