イスラエル軍が北隣レバノン南部でのイスラム教シーア派組織ヒズボラを標的とした地上作戦を始めたと発表した1日、米紙ニューヨーク・タイムズは、米国、イスラエル両国の政府高官の話として、ヒズボラを支援してきたイランが数時間以内にイスラエルへの攻撃を始める兆候があると報じた。同紙は、無人機(ドローン)と弾道ミサイルによる攻撃が想定されており、紛争拡大のリスクが大幅に高まる危険があると指摘している。
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イランは4月にも、シリアの首都ダマスカスにある自国の大使館が攻撃されたことの報復として、数百のドローンやミサイルでイスラエルを攻撃。イスラエルは米国などの支援を受けてほぼ全てを迎撃した。
在イスラエル米大使館は1日、イスラエルやパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区などにいる全ての政府職員とその家族に対して、外出を控えるなどの注意をウェブサイトで呼びかけた。(下司佳代子=ワシントン、藤原伸雄)