イランと英仏独の欧州3カ国(E3)は25日、トルコのイスタンブールで次官級の会合を開き、イランの核開発問題を協議した。米国が呼びかけているイランとの核協議再開と並行して外交的な解決策を模索し、協議を続けることで一致した。
イスラエルによる6月のイラン攻撃後、イランと欧州の枠組みで核問題を話し合うのは初めて。ロイター通信などによると、欧州側はイランが一時停止している国際原子力機関(IAEA)への協力再開や、米国との協議を促し、イラン側は「12日間戦争」で欧州諸国にイスラエルや米国寄りの姿勢が目立ったことを批判した。
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イランは2015年に米英仏独ロ中6カ国との間で、核開発の大幅制限と対イラン制裁の緩和をセットにした「イラン核合意」を結んだ。その後、第1期のトランプ米政権が18年に一方的に離脱したが、核合意自体は今も有効だ。英独仏は当初、米国の合意復帰を目指したが実現できず、イランが米国への対抗措置としてウラン濃縮を強化したことからイランとの関係は悪化した。
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