岩屋毅外相は20日、交戦が続くイランとイスラエルから、邦人とその家族計87人が陸路で隣国に退避したと発表した。イランからは66人が日本時間20日朝にアゼルバイジャンの首都バクーに、イスラエルからは21人が同19日夜にヨルダンの首都アンマンに、それぞれ到着した。今後は民間機で日本に帰国するなど、自身の判断で行動する。
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外務省によると、20日現在、イランには約220人、イスラエルには約1千人の邦人がいるという。岩屋氏は「イランについては、早ければ21日にも2回目のバスでの退避を実施する予定だ」と述べた。
また岩屋氏は、中谷元・防衛相に邦人輸送の準備を依頼し、航空自衛隊のC2輸送機2機がアフリカ東部のジブチに出発する予定だと説明。「イラン、イスラエル両国の空港は閉鎖されているが、再開に備え、自衛隊機の活用を含む空路を使った邦人退避の可能性も検討する」と話した。
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