5日のイラン大統領選で初当選した改革派のペゼシュキアン大統領(69)が30日、国会で就任の宣誓式にのぞんだ。演説では、選挙戦で訴えてきた経済制裁の解除に向け、米欧との対話に意欲を示した。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの攻撃を、改めて非難した。
ペゼシュキアン氏は演説で、米欧に対し「現実を理解し、対等な立場に基づく関係を確立するよう求める。(イランは)緊張関係に対処する用意がある」と述べた。イランが核開発を制限する代わりに、米欧が経済制裁を緩和する「核合意」については「制裁を解除するための努力をやめない」と語った。
ライシ前大統領が5月にヘリ墜落で死亡したことに伴う大統領選で、ペゼシュキアン氏は保守強硬派の候補を破り、当選した。選挙戦では、制裁解除に向けた米欧との交渉の必要性を訴え、19年ぶりの改革派の大統領となった。
ガザ攻撃めぐりイスラエル批判
だが、最高指導者ハメネイ師…