イランのハメネイ最高指導者は21日、首都テヘランで軍部の高官たちと面会した。今月中旬にイスラエルに仕掛けた直接攻撃を称賛する一方、19日のイスラエルによるとみられるイランへの攻撃や今後の報復には触れなかった。国のトップとして、これ以上の緊張激化を望んでいないことを示す狙いがあるとみられる。
19日にイランが攻撃された後、ハメネイ師が公の場に姿を見せるのは初めて。バゲリ参謀総長や革命防衛隊のサラミ総司令官らが並んだ席で、ハメネイ師は今月中旬の対イスラエル攻撃に言及した。「敵(イスラエル)は(イランの)ミサイルの発射数や命中数に注目するが、それは二次的(な問題)だ」との考えを示した。
そのうえで、「最も重要なのは、イランの人々と軍部の意志力の高まりを世界に示したことだ。これこそが、相手方(イスラエル)を動揺させている」と述べた。
「意思力」強調の狙いは
イランがイスラエルに発射し…