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 米司法省は17日、2023年にインド政府に批判的な立場を取る米国在住のシーク教徒の殺害計画に加わったとして、インド政府の諜報(ちょうほう)部門の職員だった男を起訴したと明らかにした。殺害計画の対象となったシーク教徒は独立運動の指導者だった。

 報酬を払って殺人を依頼した罪で起訴されたのは、ビカシュ・ヤダブ被告(39)。起訴状などによると、ヤダブ被告らはニューヨーク在住のシーク教徒の殺害を計画。23年5月ごろに別のインド人=起訴済み=に依頼したうえで、シーク教徒の自宅住所などの情報を提供し、計画を進めようとした。計画は阻止された。

 23年11月にも、殺人の計画に関わったインド人が米国で起訴されたが、検察側はインド政府の職員が関与していたことを明らかにしながら、起訴は見送っていた。今回は刑事責任を直接問うことになり、インド政府の対応が注目される。

 米紙ワシントン・ポストによ…

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