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カムイシン戦略産業相=2024年5月11日、キーウ、藤原学思撮影

 ウクライナ最高会議(国会)で与党「国民のしもべ」の会派トップを務めるアラハミヤ氏は3日夜、「閣僚の半数以上が代わる」とSNSに投稿した。4日に解任、5日に任命という日程で進められるという。

 ゼレンスキー大統領も3日夜のビデオ演説で「秋はウクライナにとって非常に重要だ」と人事について触れ、「我々には新しい段階の情報、文化、外交的努力を必要だ」と強調した。内閣だけでなく、大統領府でも人事を行うという。

 現地メディア「ウクライナ・プラウダ」は複数の関係者の話として、クレバ外相も解任され、シビハ第1外務次官が後任に就く可能性が高いと報じている。

 ウクライナ政府のウェブサイトによると、閣僚は22人。ステファンチュク議長は4日午前0時(日本時間4日午前6時)までに、ベレシチュク副首相▽ステファニシナ副首相▽カムイシン戦略産業相▽マリュスカ司法相▽ストリレツ環境保護・天然資源相の5人から辞表を受け取ったことを明らかにしている。いずれも理由は明らかにされていない。

 アラハミヤ氏によると、人事は4日の会派の会合で最終決定されるといい、5閣僚の辞表提出は、内閣改造を見越したものとみられる。

 一方、ゼレンスキー氏は中部ポルタワの軍事教育施設に対するロシア軍の弾道ミサイル攻撃について、死者は51人、負傷者が271人に上ると明らかにした。警察や検察のほか、国防省も捜査に加わり、大きな被害が出るに至った詳細な経緯を調べるという。(藤原学思)

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