2025年6月20日、ロシア西部サンクトペテルブルクであった国際経済フォーラムの全体会合で、拍手するプーチン大統領=ロイター

 ロシアのプーチン大統領は20日、ウクライナ北東部スーミ州の州都スーミを占領する可能性があるとの考えを示した。事実上の降伏を迫っているウクライナに対する圧力を、さらに強める意図があるとみられる。

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 プーチン氏はこの日、ロシア西部サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで、参加者と討論した。侵攻を続けるウクライナでの戦況に触れる中で、スーミ州でのロシア軍支配地は「深さ10~12キロ」に及ぶと主張した。

 その上で「その先はスーミ、州都だ」と指摘。「スーミを奪うという任務は我々にはないが、原則としてそれを排除はしない」と述べた。

「ウクライナ全体が私たちのもの」

 同州は、ウクライナ軍が越境…

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