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ウミガメに触れながら特徴を調べる児童=2024年9月17日午後2時34分、高知市春野町弘岡中、原篤司撮影
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 アカウミガメの産卵地に近い高知市春野町の市立春野西小で17日、カメの生態や飼育方法を学ぶ学習会が開かれた。この日高知大から託された子ガメ2匹を育てる4年生36人が対象で、「エサは口のサイズに刻んで」「体長をきちんと測って記録しよう」といった話に聴き入った。

 春野西小は約20年前からウミガメを育てる活動に参加している。今年は、高知大が砂浜で保護し、卵を孵化(ふか)させた2匹を、11月下旬まで校内の水槽で育てる予定だ。

 春野町が面する高知海岸(土佐市~香南市)では今年のシーズン(5~8月)中に21回の産卵が確認され、四国で最多という。

 児童たちは、飼育用とは別に持ち込まれた子ガメを触って大喜び。4年生の河内貴博さん(10)は「みんなで立派に育てたい」と意気込んだ。

 講師役を務めた高知大の斉藤知己教授は「子どもたちが地元にいる希少生物を肌で学び、自然を守る気持ちを育むきっかけになれば」と話した。(原篤司)

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