南米エクアドルの当局がメキシコ大使館に突入し、保護されていたエクアドルの元副大統領を拘束した事件で、国際司法裁判所(ICJ)は23日、大使館の保護などの暫定措置を出すよう求めたメキシコの請求を退けた。メキシコは大使館への突入が国際法違反にあたるとして提訴していた。
ICJのサラム裁判長は、エクアドルはメキシコ大使館の安全を確保しているとし、「現時点で暫定措置命令を出す緊急性はない」と述べた。一方で、「国家間の関係を遂行する上で、外交使節と大使館の不可侵性ほど基本的な前提条件はない」と強調した。
エクアドル当局は4月、首都…