「中国国際サプライチェーン(供給網)促進博覧会」に出展したエヌビディアのブース=2025年7月16日、北京市、鈴木友里子撮影

 中国の国家市場監督管理総局は15日、米半導体大手エヌビディアが独占禁止法に違反しているとの初期調査の結果を発表した。どのような内容で違反したのかは明らかにしておらず、今後さらに調べるという。14日から4回目の米中閣僚級会合がスペインで開かれている中での発表で、半導体分野で対中規制を強める米国への対抗姿勢を示した可能性がある。

 中国当局は昨年12月、独禁法違反の疑いでエヌビディアの調査を始めていた。当局の発表によると、エヌビディアは独禁法とともに、2020年に同社がイスラエルのハイテク企業メラノックス・テクノロジーズを69億ドル(約1兆円)で買収するのを条件付きで認めた公告にも、違反しているという。

 中国当局は、エヌビディアやメラノックスの製品を売る際に、抱き合わせ販売を強要しないなどの条件を付けた上で買収を認めていた。

 中国商務省は13日、半導体…

共有
Exit mobile version