力投するエンゼルスの菊池雄星=ロイター

 米大リーグは18日(日本時間19日)、各地で行われ、エンゼルスの菊池は、ロサンゼルスで行われたドジャース戦に先発し、六回途中まで投げて1失点と好投したが、今季初勝利はならなかった。「1番・指名打者」で出場したドジャースの大谷は5数3安打1打点。試合はエンゼルスが6―4で勝ち、ドジャースに3連勝した。

 カブスの鈴木は、ホワイトソックス戦に「3番・左翼」で出場し、1打数無安打だったが、二つの犠飛を記録した。パドレスの松井はマリナーズ戦の九回に登板したが、3四球と乱れて2失点。チームは3連敗。

 菊池はこの日、最速96・9マイル(約156キロ)を計測し、スライダー、チェンジアップの制球も良かった。六回に一塁ベースカバーに入った際に走者と交錯して右足首を痛めて降板するまで、3安打1失点。今季最多の7奪三振をマークした。

 降板後にチームが同点に追いつかれたため、今季初勝利はまたもお預けになったが、先発した直近3試合の自責点は2、1、2。抜群の安定感で、いずれもチームの勝利に貢献した。ア・リーグ西地区最下位にあえぐチームに欠かせない存在になりつつある。

 岩手・花巻東高の後輩大谷との対戦はメジャーで10試合目。3打数で2安打され、1打点を許したものの納得顔だ。一回先頭の大谷への初球は、内角に92マイル(約148キロ)のチェンジアップから入った。

 「(得意の)まっすぐとスライダーだけではなく、違う攻め方をすることを初球で見せたかった」と、この打席を中飛に抑えた。

 「彼に関しては、ミーティングでは単打ならOKという話になっていた。彼と(ヤンキースの主砲)ジャッジだけは、カテゴリーが違う。ホームランを防げてよかった」。その割り切りが好投につながったという。

 大谷とは前日の試合前に、ドジャースタジアムの外野で談笑した。

 「大した話はしていないですよ。互いに30歳を超えたから、アンチエイジングがどう、化粧水は何がいいか、今度ドッグランに犬を連れて行こうとか」

 岩手の同窓生と、リラックスした会話を交わしながら、世界一の舞台でしのぎを削っている。

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