苫小牧工―浦河 三回裏浦河2死三塁、天戸への2球目が捕逸に。捕手渡辺=2025年6月25日午後1時15分、とましんスタジアム、松本英仁撮影

(25日、第107回全国高校野球選手権南北海道大会室蘭地区Aブロック2回戦 苫小牧工11―10浦河 延長十二回タイブレーク)

 「どんな球でも打てる気がしていた」

 浦河のエースで4番打者の天戸大晴投手(3年)が、4打数3安打2打点と、投球の不調を打撃で取り返した。

 大会直前の練習試合で、右の股関節に体をねじ込むイメージの打撃フォームに変えた。球筋がよく見えるようになり、この日の安打量産につながったという。

 「唯一、悔いが残るとすれば、延長十一回の犠飛」と、無死満塁の打席を振り返る。中堅深めの飛球で1点を返したが、芯で捉えられずサヨナラ適時打を逃した。

 浦河は昨夏、地区大会で2度の延長タイブレークを勝ち抜き、10年ぶりの南北海道大会に進出。今夏は初戦で延長タイブレークの末に涙をのんだ。

 天戸投手は後輩たちに「高校野球はあっという間。時間を惜しんで鍛錬し、冬場もしっかり練習して力をつけてほしい」と話した。

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