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「1945―1998」©2003 Isao HASHIMOTO
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 日本の美大で卒業制作として21年前に作られた映像作品が、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞をきっかけに、ノルウェー・オスロで展示されている。世界で2千回以上繰り返されてきた核実験の歴史を表現したものだ。

 作品の題は「1945―1998」。各地の核実験を示す光が電子音とともに世界地図上で点滅していく。米国が人類最初の核実験「トリニティ実験」を行った1945年7月から、インドとパキスタンが相次いで核実験をした98年までの2千回以上を14分で表現。米国による広島・長崎への原爆投下もあえて無数の民間人を犠牲にした「実験」と捉え、そこに含められている。

 制作したのは、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館の学芸員・橋本公(いさお)さん(65)だ。11月17日、作品を展示するノーベル平和センターの担当者から連絡があり、メールと電話で「核使用の危険が差し迫っている今、あなたの作品を展示したい」と説明された。

 制作したきっかけは、200…

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