総務省=東京都千代田区

 オンラインカジノでの違法賭博の問題を受けて、カジノサイトへの接続を強制的に遮断するブロッキング(接続遮断)の可否を検討してきた総務省は20日、中間的な論点案をまとめた。「有効性に関する検討を深めるべき」として導入に慎重な内容になった。

 総務省は、4月から有識者会議「オンラインカジノに係るアクセス抑止の在り方に関する検討会」で議論してきた。接続遮断をするには、通信プロバイダーがネット利用者の全てのアクセス先を確認する必要があり、憲法が保障する「通信の秘密」の侵害にあたる。

 政府は、児童ポルノについては被害の重大性から接続遮断を例外的に認める立場だが、漫画の海賊版サイトでは法制化を見送った経緯がある。

 そのため会議では、①ほかの対策が尽くされたか②得られる利益が失われる利益と均衡するか③実施する場合の法的根拠④どのような法的枠組みが適当か、の4段階に沿って丁寧に検証することが適当とした。

 本人同意に基づいて特定サイ…

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