オーストラリア議会が16歳未満の子どものSNS利用を禁止する法案を可決した。アルバニージー首相は29日に記者会見し、「私たちが行ったことは世界に先駆けている」と胸を張った。一方、SNSを運営するプラットフォーム事業者側は反発している。
政府によると、法案はSNS事業者に、16歳未満の子どもの利用を禁じる合理的な措置を求め、違反した事業者には最大4950万豪ドル(約50億円)の罰金を科す。保護者や子どもへの罰則は設けない。「TikTok」や「インスタグラム」、X(旧ツイッター)などが規制対象となる。現地メディアによると、こうした法案は世界で初めて。
アルバニージー氏は、SNS事業者には「子どもの安全を優先するという社会的責任がある」と強調。今回の法は「豪州の若者に、よりよい結果とより少ない害をもたらす」と説明した。
SNS事業者の懸念
一方、Xを所有する起業家の…