国連安全保障理事会は5日、パレスチナ自治区ガザ地区に関する公開会合を開き、イスラエルによる空爆で食料支援をしていた米国のNGO「ワールド・セントラル・キッチン」(WCK)の職員7人が死亡したことへの非難が各国から相次いだ。イスラエルは過失を認めたが、犠牲は避けられないとも主張した。
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国連人道問題調整事務所(OCHA)の報告によると、昨年10月の戦闘開始から人道支援に携わるスタッフが220人以上死亡した。うち179人は国連関係者だという。多くの理事国はイスラエルに、支援活動をするスタッフの保護の徹底や適切な調査を要求。さらに、3月末に採択されたラマダン(断食月)の間の即時停戦を求める決議の速やかな履行を求めた。
ロシアのネベンジャ国連大使は、応じないイスラエルに対して制裁措置を含めた対策を話し合うべきだと主張。「決議履行の必要性に疑念を抱かせるようなシグナルを送る理事国がいることは容認できない」とイスラエルへの配慮を続ける米国を批判した。
イスラエルのエルダン国連大…